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【素人目線で】東野圭吾の次に読むならコレ!おすすめ順で紹介

東野圭吾さんの作品が好きな方が次に読むならこの作家!この小説!というテーマでおすすめ順で紹介します。
東野圭吾さんの小説はほとんど読む尽くしてしまい、新作が文庫本になるのを待っている状態です。コレクションの趣味もなく、単行本は高くて持ち運びにくく読みにくいので買う気になりません。
海外出張の飛行機の中や寝る前の布団の中で小説を読むのが至上の楽しみなのに、読む本がないのは非常に困る。ということで東野圭吾さんの次に読む作家を探すためにいろいろな小説を読み漁ったので、レビューします。

<おすすめ度の目安>
あくまでも当サイト管理人の素人目線での独断と偏見による評価です。
もちろん作家の方、出版社の方と何の利害関係もなく、そもそも本を買ってもらうのが目的ではないので、素直な感想を記載しています。そのため、辛口な感想、意見もあるかもしれませんが、その点はご了承をお願いいたします。
しかしながら、当然ですが当サイト評価は何ら効力を持つものではありません。とにかく皆さんの小説選びの参考になれば幸いです。
おすすめ度星5つ
 :是非とも読んでほしい!!超~おすすめの作品
おすすめ度星4つ
 :面白い!ぜひ読んでほしい、おすすめ作品
おすすめ度星3つ
 :時間があるなら読んでみてほしい、好き嫌いが分かれそうな作品。
おすすめ度星2つ
 :おすすめできない平均点以下のイマイチ作品。
おすすめ度星1つ
 :読んでいる間で失敗した・・・と思った残念な1冊。

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深追い/横山秀夫

深追い/横山秀夫 文庫本 おすすめ度星5つ

とても短編集とは思えない圧倒的な重厚感と読後感

交通事故係、鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長・・・三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した事件を描いた不朽の警察小説。本の裏表紙に書かれている内容紹介を読んでも、はっきりと記載されていませんが、7つの短編小説が収められた短編集です。短編集だと気付かずに読み始めた方もいると思います。
7つの短編集だとハズレの作品が1つや2つ混じっていても不思議ではないのですが、どの短編小説もめちゃくちゃ面白く重厚で粒が揃っています。7つの短編ごとに違った読後感を残すところも秀逸かつ印象的です。
さらに短編小説にもかかわず、長編小説の重み、深さがあるので、実は当サイト管理人も一番最初の短編「深追い」が終わるまで、短編集だと気づかずに読んでいました。

とにかく警察官のリアリティが半端ない

「深追い」で横山秀夫さんの作品を初めて読みました。もともと新聞記者をされていた筆者、横山秀夫さんの経歴のおかげなのでしょうか、人間描写、特に警察官の描写がとにかくリアルです。小説の中だから存在できる警察官ではなく、本当に存在しているかのような現実味がうまく小説の世界にスッと引き込んでくれます。
話の展開も小説ではなく、キレイ事でもなく、ドロドロとした現実なところもリアルです。それでいて最後は小説らしい展開を見せるところが凄い。
絶賛の言葉が付きませんが、とにかく一度読んでみてほしい作品です。もちろん当サイト管理人は、これから横山秀夫さんの作品をほかにも読んでいきますので、またレビューをアップしていきたいと思います。
(単行本:2002年12月/文庫本:2007年04月)

「横山秀夫 深追い」を探す


慟哭/貫井徳郎

慟哭/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星4つ

結末が途中で分かっても最後まで面白く読めます。そしてラストの1行に衝撃を受けます。

「慟哭」は1993年に刊行された貫井徳郎さんのデビュー作です。デビュー作とは思えない完成度。生身の人間の強さ、弱さ、優しさ、怖さを見事にリアルに描いた作品です。
「慟哭」は推理小説なのですが、残念ながら途中で犯人が分かってしまいます。しなしながら、その予測が当たっていないことを祈りつつ、犯人が分かった後も興味が覚めることなく最後まで面白く読めました。それがこの小説の魅力だと思います。おそらく作者は読者が犯人を推定してしまうことも分かりつつ作品を描いているように思います。ちなみに当サイト管理人は遅いほうかもしれませんが、ちょうど話の中盤で犯人が分かりました。
そして犯人が分かっているにも関わらず、ラストの1行にドキッとします。犯人が分かっているのに。それがこの小説の凄さだと思いました。
(単行本:1993年10月/文庫本:1999年03月)

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最悪/奥田英朗

最悪/奥田英朗 文庫本 おすすめ度星3.5個

タイトルどおり読んでいて気持ちの良い作品ではありません。どんどん深みにハマる感触が最悪です。

奥田英朗の「最悪」は、2000年の宝島社「このミステリーがすごい!」の第7位に入賞した作品です。
文庫本で600ページを超える長編大作で、手にするのを躊躇うほどの本の厚みですが、読み始めるとサクサクと読めました。
最初、3人の登場人物のありふれた日常の生活、出来事が流れていきます。しかしながら3人各々が、ちょっとした転機、場面での行動、判断ひとつで、どんどん複雑に抜け出せない深みにハマっていきます。最悪です。
でも自分にもあり得るな・・・と思えてしまうところが、この小説の魅力です。こんな風にならないように気を付けよう、心掛けようと思いました。
まるで3本の糸がおのおの絡まり、さらには3本の糸が複雑に解きようがないぐらい絡まり合ってしまい、最後には3本が解けて戻っていく。そんな感じの小説です。・・・余計に分かりにくいかな・・・(読んでみてくれた方のなかで共感していただけた方がいれば幸いです) 奥田英朗「最悪」のイメージ図 正直なところ読んでいて気持ちのいい作品ではありません。タイトルから分かるとおり、感動したい、清々しい気分になりたいと思って読む本ではありません。かなり話の設定に無理がある場面もありますが、どんどん読ませるストーリー展開と面白さがありました。

まるで映画、ドラマを見ているかのような小説

奥田英朗の「最悪」を読んでいて、映画、ドラマを見ているかのような錯覚に陥る作品でした。逆の言い方をすると、映画化、ドラマ化に向いている作品だろうと思いました。
実際に2005年に沢田研二さん主演でドラマ化されています。
遅ればせながら2020年に小説を読みながら、今、ドラマ化するならどんなキャスティングがイイかなと考えてみました。
あくまでも個人的な意見ですが、川谷信次郎役:寺島進さん、藤崎みどり役:志田未来さん、野村和也役:菅田 将暉さんがいいんじゃないかなと思いながら読みました。小説なのにリアルなシーンイメージが思い描けて、楽しいですね。
(単行本:1999年02月/文庫本:2002年09月)

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第三の時効/横山秀夫

第三の時効/横山秀夫 文庫本 おすすめ度星3.5個

思わず声を上げてしまいそうな驚きの結末が連発!!

第三の時効は、2003年に刊行された「F県警強行犯シリーズ」の第1作目です。全6編が収録された連作短編集です。1つ1つの短編は独立したストーリーになっていますが、細かなところで話のつながりを持っています。
・沈黙のアリバイ
・第三の時効
・囚人のジレンマ
・密室の抜け穴
・ペルソナの微笑
・モノクロームの反転
と6つの短編が月間小説誌「小説すばる」に掲載された順に収められています。
なかでも「沈黙のアリバイ」と「第三の時効」がダントツにクオリティが高く、とにかく時間を忘れるほど、のめり込み、面白い。そして最後は、思わず「あっ!」と声が出てしまう種明かしが連発します。このスッキリ感が堪りません。

同じ作者とは思えないほど作品ごとにバラツキがあります。

最初の2作品が頭2つ、3つも抜けているので、その後の作品のどうも尻すぼみ感が否めない。「密室の抜け穴」でちょっと盛り返しますが、最後の「モノクロームの反転」は、どうした!?と言いたくなるほど手抜きな印象。なので★3.5個ですが、「沈黙のアリバイ」と「第三の時効」だけなら、間違いなく★5つの面白さです。この2作品だけでも是非とも読んでみてほしい1冊です。
(単行本:2003年02月/文庫本:2006年03月)

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ララピポ/奥田英朗

ララピポ/奥田英朗 文庫本 おすすめ度星3.5個

どんどんクセになる、現代日本のぶっ壊れた、ぶっ飛んだ6人の日常を描いた下流小説

現代日本のぶっ壊れた6人の日常?を描いた小説。一見、短編のように思いますが、1つ1つの話が繋がっていきます。確かに後ろ書きには、「格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇」とありました。こう表現すると、ありきたりな小説のように思えますが、「ララピポ」は、とにかくぶっ飛んでいます。そして感想を表現しづらい小説です。
推理小説、SF小説、ホラー、ファンタジー、恋愛、青春、歴史、経済、官能・・・・・いろいろな小説のジャンルがありますが、ララピポは、何のジャンルに属す小説と言えばよいのか。。これまた後ろ書きに「下流小説」とありますが、まさに下流小説と呼ぶのが一番ピッタリくるように思います。

ぜひ1章目が肌に合わない方も我慢して2章目、3章目ぐらいまでは読んでみてください。

読み始めて1章目から、エロ描写があまりにも多く、正直、これはキツイなと思いました。
この調子でずっと続くことはないだろう、続くなら読むのをあきらめようと思いながら、2章目、3章目と読み進めると、ずっとエロ描写は相変わらず続きますが、エロ描写に慣れるのと反比例して、どんどん面白くなってきます。5章、6章あたりになると次にどう繋がるのか気になって止められなくなります。
登場する人物はごく普通の生活を送っている人からすれば、かなりぶっ壊れた人たちです。でも実在しそうな人たちが登場します。書かれている内容はスッカスカなんですが、共感できないけれど何か考えさせられる、現代日本を痛烈に風刺する側面をもった「下流小説の白眉」です。
エロ描写が多すぎるので、マイナス0.5★ですが、逆に少ないと「ララピポ」じゃなくなる気もしますが・・・
奥田英朗さんのほかの作品も読んでみようと思います。
(単行本:2005年09月/文庫本:2008年08月)

「奥田英朗 ララピポ」を探す


愚行録/貫井徳郎

愚行録/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星3つ

最後まで面白く読めましたが、如何せん読後感が。。。

愚行録は、2006年3月に刊行された貫井徳郎さんのミステリー小説です。第135回直木賞の候補になり、2017年には妻夫木聡さん、満島ひかりさん出演で映画化されています。
一家四人が惨殺された1年前の未解決事件について、被害者の関係者たちがルポライターのインタビューに応える形で話が進んでいきます。
小説のタイトルどおり、愚かな人たちが被害者の関係者として登場して、さまざまな愚行録を語り、徐々に被害者像、犯人像が明らかになっていきます。
インタビュー形式で進む小説は初めて読んだので、最初はとても新鮮でしたが、インタビューが延々と続くので途中で少しダレてきました。
読み始めたときはイントロとしてインタビューで小説が始まり、そこからストーリーが展開すると思っていたので、いつまでも続くインタビューに余計に飽きてしまったという感じです。
話の展開のスピード感も、インタビュー=過去の話ということもあってリアルタイムの緊張感がなく一歩引いた感じでストーリーを眺めている感じです。それがこの小説の狙い通りの読み方なのかもしれません。
話の結末はあぁ・・・なるほど、そう繋がるのかという感じです。ただ読後感は良くないですね。最後まで結末が気になったまま面白く読み進められましたが、スッキリせず、気持ち悪さが残る終わり方です。
いずれにしても評価が大きく分かれそうな作品です。
(単行本:2006年03月/文庫本:2009年04月)

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イニシエーション・ラブ/乾くるみ

イニシエーション・ラブ/乾くるみ 文庫本 おすすめ度星3つ

「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー・・・か?

一般的には人気ミステリー作品と紹介されていますが内容は恋愛小説です。文庫本カバーに「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。」と記載されていることがミステリー小説といわれる理由だと思います。
1980年後半(1986年~1987年)のバブル真っ只中の静岡、東京を舞台としていて、バブルの香りに懐かしいと感じる大人がいる反面、バブルを知らない若者が読むとちょっと時代錯誤な感覚を抱くかもしれません。

過剰な期待は禁物。種明しを分かっていても、2回目を読みたくなるかどうかが評価の分れ目

途中、やや過剰な性描写に辟易とする部分がありましたが、最後からの二行目の大どんでん返しを楽しみに読み進めました。
理解力のなさが問題なのかもしれませんが、読んでいる途中で「あれ?何かおかしいな?」という微妙な違和感を持ちつつ、最終的に最後からの二行目を読んでも「結局どういうこと?」と意味が分からず、解説を読んでも意味が分からず、ネットのネタバレサイトで調べて、はじめて「あぁそういうことか・・・」とやっと分かるという感じでした。確かにどんでん返しですね、微妙な違和感はスッキリしました。
種明しを知って二回目を読むと全く違った感じで読めると思いますが、「必ず二回読みたくなる」というのはどうでしょうか?「必ず」は言い過ぎな気がしますね。キャッチコピーなので仕方がないと思いますが。
面白い作品だとは思いますが、ただ「必ず二回読みたくなる」という過剰な煽りがなかったほうが最後のどんでん返しが活きたような気がします。
(単行本:2004年03月/文庫本:2007年04月)

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臨場/横山秀夫

臨場/横山秀夫 文庫本 おすすめ度星2つ

スタートダッシュで、あとは失速した作品です。

「臨場」は「終身検視官」の異名をとる警察官、倉石義男が主人公の短編小説が8編収められた作品です。臨場とは警察組織において事件現場に臨み、初動捜査にあたることを意味します。
一作品目の「赤い名刺」はおすすめです。ギリギリ現実的にあり得るストーリー設定で短編小説にもかかわらず人物像がリアルに描かれています。伏線も用意周到で、犯人が明らかになる結末は、驚きと意外性がありつつ、鮮やかに「やられた」という心地よさがあります。
赤い名刺がこれほど秀作なのに、それに続く7作品があまりにも凡作です。せっかく尖がったパーソナリティの倉石義男が台無しな印象を受けました。
また各作品のテーマが絞り切れておらず、ブレブレでよく分かりませんでした。トリックなのか、ミステリーなのか、感動ものなのか、短編小説であまりにも欲張ってしまうと、こうなってしまうという印象です。
出だしの「赤い名刺」があまりにも良かっただけに残念です。
(単行本:2004年04月/文庫本:2007年09月)

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13階段/高野和明

13階段/高野和明 文庫本 おすすめ度星2つ

想像を遥かに超える犯罪者と犯罪者の家族、関係者の現実を痛いほど深く考えさせられる作品ですが・・・

13階段は、2001年に刊行された長編ミステリー小説です。高野和明のデビュー作で、第47回江戸川乱歩賞を受賞しました。
死刑、冤罪(えん罪)、司法制度、刑務所での苦悩、出所後の苦悩といった重厚かつ濃厚なテーマを扱った作品で、想像を遥かに超える犯罪者と犯罪者の家族、関係者の現実を痛いほど深く考えさせられる作品です。
・・・と序盤は感じながら読み進めていましたが、仮釈放された服役囚 三上純一と定年間近の刑務官 南郷正二が犯行前後の記憶を失った死刑囚 樹原亮の調査を開始したあたりから、ストーリー展開に違和感を感じ始めました。
さらに話が進むと、いくら何でも警察が調べているだろうということを素人の二人の調査で新しい事実が判明して話が進展したりと、リアリティを無視して作り手の都合に合わせた、かなり強引な話の持って行き方です。テーマはとても良いのに、せっかくのテーマが台無しのストーリー構成という印象です。
江戸川乱歩賞を選考委員の満場一致で受賞したとか、乱歩賞受賞作品の中でもっとも速く高い売り上げ記録(40万部)を達成したとか、いろいろと評価、評判の良い作品ですが、当サイト管理人的には、なぜそんなに評価が高いのか分からない、いまひとつな作品でした。
(単行本:2001年08月/文庫本:2004年08月)

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椿山課長の七日間/浅田次郎

椿山課長の七日間 浅田次郎 文庫本 おすすめ度星2つ

死後の世界をほのぼのと描いた作品

良く言うと死後の世界をほのぼのと描いた作品ですが、悪く言えば、緊張感がなくダラダラとストーリーが進んでいきます。
「邪淫の罪」での和山椿と佐伯知子とのやり取りにはキュンときましたが、涙するほどではない・・・という感じです。
死後の世界に加えて、不倫や痴呆症など、重厚なドロドロとしたテーマを扱っているにもかかわらず、あまりにも人間臭くなくサラッとしたうわべの描写で表現しているところがイマイチ。

世間一般的には評価の高い作品!?なのかもしれませんが

読んでる途中も次!次と、次の展開が気になるという感じで引き込まれることもなく、結局、何が言いたかったのかよく分からないまま読み終わりました。
かる~く読みたいという人には面白いのかも???しれませんが、涙する感動作品かと言われるとちょっと違う感じがしました。
初めて浅田次郎さんの作品を読んだので、素直に作品に入り込めなかったのかも!?と思いつつも、残念ながら浅田次郎さんの別の作品を読もうという気持ちにはなりませんでした。
(単行本:2002年09月/文庫本:2005年09月)

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十角館の殺人<新装改訂版>/綾辻行人

十角館の殺人<新装改訂版>/綾辻行人 文庫本 おすすめ度星2つ

新本格ミステリーを知るための名作らしいですが・・・

1987年に刊行されたミステリーの名作「十角館の殺人(じゅっかくかんのさつじん)」の新装改訂版です。
オリジナルは推理作家、綾辻行人のデビュー作品です。日本ミステリー界に大きな影響を与え、新本格ミステリーブームを巻き起こしたとされる超人気、超有名な作品です。
おすすめの推理小説といった特集では必ずといっていいほど名前の挙がる作品・・・と、これだけ評判のいい作品なので楽しみに読み始めてみましたが、正直なところ、あまり面白くなく、話の世界に引き込まれることもなく、なかなかページが進みませんでした。
とりあえずミステリーの名作なので完読しておきたいという気持ちだけを支えにして読み進めました。

衝撃の一行にはインパクトがあったものの、挙げればキリがないダメ出しポイント。。。

登場人物の描写が薄っぺらくて、個性がなくキャラクターが掴めないため、ストーリーに思い入れができない。
また無人島にみんなで合宿?という違和感たっぷり、無理矢理な感じが否めない条件設定もイマイチです。
巷の評価では絶賛されている「ストーリーの真相を突く衝撃の一行」は、確かにインパクトがありましたが、種明かしのトリックに「あっ、そんな手があったか!」と鮮やかに読者の期待や推測を裏切るという感動、感嘆がなく、アリバイ工作に犯人が寝る間を惜しんで頑張りましたみたいな感じで、読後の爽快感やスッキリ感がありません。
(単行本:1987年09月/文庫本:1991年09月、2007年10月)

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アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎 文庫本 おすすめ度星1つ

評価が高いので、とにかく読んでみました。

本屋襲撃やペット殺しの犯人との遭遇、追跡、HIV感染など、刺激的で面白そうな題材が満載にもかかわらず、なにやら緊張感のなく、締まりのないストーリー展開に辟易としながら読み進めました。
結局、どこがなにが面白いのか、まったく分からないまま読み終わりました。なんだこれっていう印象です。

期待外れ!読解力の問題?

当サイト的には最低レベルの評価。読んで失敗した~~と痛感した作品です。
ただ世間的には非常に高い評価をしている人が多く、面白いという評判の作品なので、単純に当サイト管理人の読解力、感受性の問題なのか?と自分を疑ってしまうほどのギャップがありました。
何か大きなきっかけがない限り、この先も伊坂幸太郎さんの作品は手にしないと思います。
(単行本:2003年11月/文庫本:2006年12月)

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奪取/真保裕一

奪取(上)/真保裕一 文庫本 おすすめ度星0.5個

小説ではなく筆者の技術調査の発表資料のようでした。

真保裕一さんの「奪取」は、もともと1994年から1995年に「夢の工房」というタイトルで連載されたものを加筆、訂正して題名を変更して刊行されたサスペンス小説です。上巻と下巻を合わせて1,000頁に迫る超長編大作です。
1,260万円。友人がヤクザの街金にハメれらて作った借金を返すために偽札造りに挑むというストーリー。金策の手段が、強盗や窃盗、博打・ギャンブルではなく、「偽札造り」という意表を突いたところに興味をそそられました。

題材は面白そうでしたが・・・小説としての中身はなく完読放棄

しかしながら、いざ楽しみに読み始めると・・・とにかく、やたらと技術紹介が多い。紙幣に適用されている偽造防止(透かしやホログラム、特殊インクなど)、自販機の硬貨識別の方法やパーキングの料金投入機の仕組みなど、長々とその技術についての説明文が続きます。
おそらく真保裕一さんは大変な時間をかけて苦労して調べたので、それを披露したいのかもしれませんが、まるで技術調査の発表資料のようです。
ストーリー展開や登場人物の心理描写よりも技術説明の文章がはるかに多いので話が入ってきません。ドキドキ感がなく、まったくストーリーに引き込まれないまま話が進んでいきます。
またこれは技術説明とは別の話ですが、登場人物がどんな場面でも飄々としていて緊張感がないという点にも違和感があります。ヤクザに追い込まれて偽札造りで金策するという展開なのに、どうもヤクザに対する恐怖心がまったく感じられないので、主人公に感情移入できません。
技術説明は充実していましたが、サスペンス小説としてはあまりにも中身がスカスカでした。
長々として技術説明もどこかで収束するかなと期待して、我慢しながら上巻をほぼ読み終わりましたが、下巻もこれが続くのか・・・と思うと嫌になり読むのを諦めました。滅多に完読を放棄することはないのですが、この作品は1,000頁近い長編大作ということもあり、さすがに疲れました。
技術説明をもう少し簡潔にして、500~600頁ぐらいの作品にすれば、締まりのあるストーリー展開になったのでは、と思います。
(単行本:1996年08月/文庫本:1999年05月)

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