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【素人目線で選んだ】東野圭吾 読むならコレ!(3)

【素人目線で選んだ】 東野圭吾を読むならコレ! 東野圭吾 おすすめ小説ランキング

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【素人目線で】東野圭吾小説「ガリレオシリーズ」のおすすめランキング|東野圭吾を読むならコレ!

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【素人目線で】東野圭吾の次に読むならコレ!

東野圭吾の次に読むならこの作品
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東野圭吾 小説おすすめランキング

東野圭吾 小説おすすめランキング表
(クリックで展開)

どちらかが彼女を殺した

どちらかが彼女を殺した 文庫本 星3.5個

犯人は男か女か?究極の本格推理

加賀恭一郎シリーズの第3作目「どちらかが彼女を殺した」
話の始まりから最後まで一気に読んでしまいました。
ネタバレになってしまうのであまり多くは語れませんが、序盤から終盤まで、とにかく面白い!袋とじによる謎解きも、かなり新鮮です。
ただし加賀恭一郎が冷静沈着なのは分かるのですが、主人公である「加賀恭一郎」以外の登場人物までもが、あまりにも冷静すぎるということに現実離れしたギャップを感じました。
この作品に限った話ではないですが、シリーズとしてはバラバラ感を感じる加賀恭一郎シリーズと一貫した統一感のあるガリレオシリーズ。
同じ作者による2つのシリーズなのですが、加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズとの間にはこんな違和感にも似た違いを感じます。
シリーズとしては統一感があったほうが良いと思う管理人は、そんな違和感から、加賀恭一郎シリーズをどうも好きになり切れないんですね。それでも「どちらかが彼女を殺した」は面白い!おすすめです。
(ノベルス:1996年06月/文庫本:1999年05月)
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犯人のいない殺人の夜

犯人のいない殺人の夜 文庫本 星3.5個

簡単に犯人と呼びたくない、そんな事件を集めた短編集

1985年、東野圭吾さんがデビューした時期から1988年まで、つまりデビューから3年間に「小説現代」や「小説宝石」などの月間小説誌に掲載された7つの作品を収録した短編集です。
結論から言いますと、とても完成度の高い作品が集められた短編集という印象です。最後の7作目に収録されている作品「犯人のいない殺人の夜」が本の表題になっていますが、ほかの6作品も事件にはかならず犯人がいるのだけど、簡単に犯人と呼びたくないという気持ちにさせるストーリーになっています。おそらく表題はそんな意図があったのではないでしょうか。
東野圭吾さんの短編集は感情移入できない、軽いタッチの作品が多いなかで、この作品はひとつひとつ登場人物に共感できて、短編小説ながら作品の世界観に入り込める、そんな完成度の高い作品が集められています。
(単行本:1990年07月/文庫本:1994年01月)

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プラチナデータ

プラチナデータ 文庫本 星3.5個

あり得そうな近未来感がちょうどいい現実感と緊張感を生む作品

国民の遺伝子情報から犯人を特定する、検挙率100%のDNA捜査システム。
あり得そうな近未来の捜査システムに程よい適度なリアリティを感じられて、実際にこんなシステムがあったら・・・と自分の現実世界に当てはめて、序盤から引き込まれてドキドキしながら読み進められました。
しかし、ストーリーの中盤、話が進むわけでもなく新たな展開が生まれるわけでもないダラダラとした中だるみがあるのは、とても残念でした。
【素人目線では】小説の題材がすごく魅力的なので、500頁の小説ではなく、300頁ぐらいのボリュームにまとめて、「もっと読みたかった」「続編を読みたい」「シリーズ化して欲しい」という感じのほうが良かったんじゃないのかと思ってしまいました。
(単行本:2010年07月/文庫本:2012年07月)

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同級生

同級生 文庫本 星3つ

ストーリー展開の無理、違和感、非現実感を上回る、東野圭吾さんの読ませる力を感じさせられた作品

同級生は、東野圭吾さんのデビュー作品かつ第31回江戸川乱歩賞 受賞作品である「放課後」と同じように学園を舞台とした青春推理ミステリーです。

正直なところ、登場人物の発言内容や行動に違和感を感じたり、トリックに無理があるように思えますが、東野圭吾さんの読みやすいテンポのいい文章のおかげで、ちょっと違和感があるなぁと思いながらも、次の展開が気になって、どんどん読み進めてしまいます。多少の無理や非現実感をものともしない東野圭吾さんの読ませる力はさすがです。
最後の種明かしも非現実的でかなり無理がありますが、うまく張られた伏線のおかげで興醒めすることなく読み切ることができて、読後感もまずまずです。
ストーリーの内容もさることながら、東野圭吾さんの読ませる力をまざまざと感じさせられた作品でした。
(単行本:1993年02月/文庫本:1996年08月)

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虹を操る少年

虹を操る少年 文庫本 星3つ

悩める若者が光によるコミュニケーションに感応する

虹を操る少年は、人が放つ光でコミュニケーションをとるという近未来的なテーマを題材としたSF小説で、謎解きの要素はほぼありませんでした。
光でコミュニケーションをとるというところに現代のSNSに通じるものを感じました。20年以上も前の作品なので、もちろん当時はそんなものがまだ存在しない時代ですが、ここでも東野圭吾さんの才能を実感しました。
数多くの若者が魅せられる光楽(光による演奏)を商業利用しようとする大人が登場するところなどはとても現実味があり、面白く読み進められる一方で、登場人物の描き方が上っ面で薄っぺらく感じられて、感情移入ができないので、ストーリーが上滑りしているように思いました。
エンディングも良いように言えば余韻を残す結末と言えなくもないですが、個人的にはスッキリしない消化不良な終わり方です。「えっ!?これで終わり?」というのが正直なところでした。
(単行本:1994年08月/文庫本:1997年07月)

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放課後

放課後 文庫本 星3つ

東野圭吾の作家デビュー作

放課後は東野圭吾の作家デビュー作で、第31回江戸川乱歩賞を受賞しました。
1985年9月に単行本、1988年7月に文庫本が刊行されました。30年以上も前の作品にもかかわらず、まったく古さを感じさせません
文学的な知識や才能のない管理人ですが、デビュー作から、とても完成度の高い小説だと思いました。さすが東野圭吾さんです。ただ文章の間に差し込まれる解説の挿絵はちょっとどうなんだろうという感じです。小説なんだから文章だけで描いてほしいと思いました。
デビュー作かつ面白いのでおすすめ作品です。序盤から中盤にかけての引き込まれ感は白夜行や幻夜に通じるものがありましたが、やっぱり白夜行や幻夜と比べると読み終わったあとの重厚な後味がなく、ちょっと何だろうな???という少し不快な後味でした。
(単行本:1985年09月/文庫本:1988年07月)

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マスカレード・イブ

マスカレード・イブ 文庫本 星3つ

小気味よく軽快に読めて、シンプルに楽しめる短編集

マスカレード・イブはキャッチコピー「伏線はここにある」のとおり、マスカレードシリーズ1作目の「マスカレード・ホテル」に繋がる「前夜」のストーリーです。

短編集なので爽快にテンポよく読めるが、「マスカレード・ホテル」を読んだ時ほどの強く、長い引き込まれ感がないのが残念。でもシンプルに面白い推理小説です。
前述の通り、マスカレード・イブは「マスカレード・ホテル」の前夜のストーリーですが、時間経過の順ではなく刊行順の通り、「マスカレード・ホテル」を読んだ後に読むのがおすすめです。
(文庫本:2014年08月)

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嘘をもうひとつだけ

嘘をもうひとつだけ 文庫本 星3つ

人間臭い心理を描いた、加賀恭一郎シリーズの短編集

本のタイトルでもある「嘘をもうひとつだけ」という短編作品を含む5つの短編で構成された短編推理小説です。また加賀恭一郎シリーズの第6作目の作品でもあります。
小説全体を通じて、「嘘」が共通のテーマで構成されています。
いかにもその辺に居そうな刑事「加賀恭一郎」がどの話にも登場します。どれも東野圭吾さんらしく、とにかく人間臭い心理が描かれた作品です。
短編ということもあり一話一話、深くハマった印象や読後の余韻はありませんが、共感できる部分もありつつサクサクッと読み終えられます
東野圭吾さんの作品らしく(?)読み終えた後の爽やかさはあまりありません。それも東野圭吾さんの小説の魅力の一つです。
(単行本:2000年04月/文庫本:2003年02月)
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あの頃の誰か

あの頃の誰か 文庫本 星3つ

寄せ集め短編集という印象と作品のレベルは比例しない?

ダイニング・アイの文庫本と同時に刊行された8つの作品が収録された短編集。「秘密」の原作となった「さよなら『お父さん』」が収録されています。
収録作品はバブル期に書かれたもので、東野圭吾さん曰く、ワケありで単行本収録されなかったということらしい。キャッチコピーは”お元気ですか? 20年前浮かれていた、みなさん! まさかの「いきなり文庫」”となっています。
【素人目線で】みて、統一感のない短編作品の寄せ集めという感が否めませんが、作品ごとに好き嫌いはありますが、各々の作品のレベルは高いです(偉そうな書き方でごめんなさい。)。特に「眠りたい死にたくない」なんてわずか数ページの超短編作品ですが、ブラックな香りがぷんぷんする計算し尽された作品で、とっても好きです。
(文庫本:2011年01月)

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危険なビーナス

危険なビーナス 文庫本 星3つ

ハラハラ・ドキドキ、スリリングな展開に没入感は高く、面白く読めたが・・・

危険なビーナス」は、惚れっぽい独身獣医師・伯朗が、失踪した弟・明人の妻・楓に頼まれて、明人の捜索を手伝っているうちに次第に楓に惹かれていき、さらに明人が相続するはずの莫大な遺産の謎にも巻き込まれていくというストリーリー。

序盤からテンポのいいストーリー展開のおかげでハラハラ・ドキドキ、高い没入感で読めます。面白くどんどん読み進められるのですが、その割に素直にべた褒めできない・・・内容が希薄というか、今一つ緊迫感がなく、何か物足り無さを感じながら読み進めているという感じです。
伯郎が主人公だから当たり前なのですが、伯郎の視点の描写がメインで、そのほかの登場人物の気持ちの描写があまりありません。そのため、いろいろな感情の交錯がなく、どこか盛り上がりに欠けています。

種明かしは、予想外の驚きもあり最後まで楽しませてくれるのですが、ある面では何か釈然としないものがあり、腑にも落ちない。話の設定、トリックは面白い!だけど、どこかに無理があり、その無理を抱えたままストーリーが進行していくという印象でした。
(単行本:2016年08月/文庫本:2019年08月)

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恋のゴンドラ

恋のゴンドラ 文庫本 星2.5個

サクサクっと何も考えず軽~く面白く読める恋愛小説・・・

恋のゴンドラは、冬のゲレンデを舞台とした若者たちの恋愛を描いた小説です。随所にスノーボードやスキーに関する専門用語が散りばめられたウィンタースポーツ好きの東野圭吾さんらしい内容になっています。当サイト管理人はウィンタースポーツに疎いので用語の意味はよく分かりませんが、それでもサクサクっと面白く読めます。
読み始め、短編作品かな!?と思いましたが、全体として繋がりのあるストーリーになっています。1話1話が恋愛ドラマの脚本のようにオチがついていて完結しているので、テンポよく読み進められます。

小説の内容は普通の恋愛ドラマ小説です。「白夜行(びゃくやこう)」や「容疑者Xの献身」を書いた東野圭吾の作品とは思えないほど、普通で軽~い、薄~い内容の恋愛小説です。「白夜行(びゃくやこう)」や「容疑者Xの献身」を期待して読むと完全に肩透かしを食らいます。

単純すぎるストーリー展開のため、文学素人の当サイト管理人でも目次を見るだけで小説全体の展開が薄っすらと見えてしまうので、目次は見ずに読み進めることをおススメします。
とはいえ読んでいくと各章の題名が出てくるので、その時点である程度予想がついてしまうのですが。
(単行本:2016年11月/文庫本:2019年10月)

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白銀ジャック

白銀ジャック 文庫本 星2.5個

2話完結の連続サスペンスドラマの印象を拭えず・・・

通常の小説は雑誌や新聞に連載されたものから単行本化して、そのあと3年~数年をおいて文庫本化されるのが一般的な流れですが、「白銀ジャック」は実業之日本社の「月刊ジェイ・ノベル」に連載された(2008年10月号~2010年9月号)のち2010年10月に「いきなり文庫」化されました。そしてその約1年後、単行本化されました。
そんな出版業界の常識を打ち破った作品だけに、否が応でも期待が高まりましたが残念ながら、小説の内容にはそれほどのインパクトはありませんでした。
発売から1ヶ月ちょっとで100万部を突破したヒット作なので確かに面白いです。特に結末なんて「えっ!?」「なんで!?」の驚きの展開が連発しましたが、全体的にどうもコジンマリ感と違和感が半端ない気がしました。特に老夫婦の正体はそりゃないだろう!!!って感じです。
壮大なスキー場を舞台にした長編サスペンス小説にもかかわらず、ストーリー展開は、二夜連続ドラマぐらいでコンパクトに完結するサスペンスドラマといった感じです。
(単行本:2011年11月/文庫本:2010年10月)

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天空の蜂

天空の蜂 文庫本 星2.5個

キレイな作り話のような印象がして、感情移入できず。。

「天空の蜂」は巨大ヘリを用いた原発テロをテーマとした長編クライシスサスペンス小説です。2015年6月に単行本新装版が刊行され、2015年9月には江口洋介主演で映画化されています。
原子力発電所の必要性、安全性を改めて考え直すという意味では、2011年(平成23年)3月11日(金)に発生した東日本大震災を思い出させる作品です。
とても面白いストーリー展開ですが、登場人物にリアルな人間臭さがなく、どこかキレイな作り話的な感じがして、読んでいて素直にワクワク、ドキドキできませんでした。
(単行本:1995年11月/文庫本:1998年11月)

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予知夢

予知夢 文庫本 星2.5個

面白いけれど、印象に残らないサッパリ系の短編集

予知夢はガリレオシリーズの第2弾にあたる作品で5つの短編推理小説集。「探偵ガリレオ」に続く物理学者 湯川学シリーズの第2作です。
面白いか?面白くないか?と問われれば「面白い」と答えるのだが、良くも悪くも印象に残りません。5つの短編はどれもあっさりし過ぎていて、サクッと読めてしまいます。
あえて言うなら、最後の「予知る(しる)」の読後感がハッと感じで、東野圭吾という香りが少しします。
同じガリレオシリーズでも「容疑者Xの献身」のような長編作品のドップリとした読み応えや読み終わった後のコッテリ感が好きに方は、かなり物足りなさを感じる内容かもしれません。
(単行本:2000年06月/文庫本:2003年08月)
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探偵ガリレオ

探偵ガリレオ 文庫本 星2.5個

東野圭吾のガリレオシリーズの記念すべき第一弾ですが・・・

探偵ガリレオ」はガリレオシリーズの第一作目にあたる小説で、5つの短編推理小説で構成される短編集です。
「自分が好きなようにマニアックな作品を書いた」と東野圭吾さん自身が言っているとおり、ひとつひとつの話に専門的かつ理化学的なトリックがあり、まとまったストーリーです。ただ、どこか無理矢理うまくオチをつけようという作為的な感じが否めず、好きな小説ではありませんでした。

結局のところ、作品の良し悪しに関係なく、東野圭吾のガリレオシリーズを読むために「探偵ガリレオ」は避けては通れない作品であることは間違いはないと思います。
(単行本:1998年05月/文庫本:2002年02月)
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宿命

宿命 文庫本 星2.5個

エンディングの意外性とストーリー中盤の退屈さがアンバランス

エンディングはかなり意外性があり、なるほど!と思いました。
ストーリー終盤に向かって惹きつけられて、読み終わったときの充実感はほどほどにありますが、それに対してメインストーリーであるはずの事件そのものが展開に乏しく面白味がないのが残念な点です。
ストーリー中盤の気だるさと人物設定のちょっとした違和感を除けば、なかなか面白い作品だと思います。(かなり偉そうに言って、すいません<(_ _)>)
(単行本:1990年/文庫本:1993年07月)

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分身

分身 文庫本 星2.5個

実際なさそうで、ありえそうな話の設定が面白い!けど。

1993年に刊行された東野圭吾の「分身」2012年には長澤まさみ主演でテレビドラマ化されています。
実際にはなさそうで、ありえそうな話の設定がとても面白い!
ただし話の展開がいかにもという感じで作り話染みていて、少しリアリティが欠けるところが残念でした。
物語終盤に残りのページ数からみて「あぁ尻すぼみなエンディングになりそう・・・」と感じ、本当にそうなったのが一番残念でした。
話の設定が絶妙で面白いだけに、より余計にエンディングの残念感のショックは大きかったです。
(単行本:1993年09月/文庫本:1996年08月)

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美しき凶器

美しき凶器 文庫本 星2.5個

スポーツ界、ドーピングがテーマの異色の東野圭吾作品

「美しき凶器」は、東野圭吾さんの小説のなかでは異色な感じがする作品です。
まずストーリーテーマが「スポーツ界での薬物使用(ドーピング)」にまつわる殺人事件であること。
東野圭吾作品は身近にありそうなテーマが多いので「スポーツ界、薬物使用、ドーピング」というキーワードには親近感がなく、距離感と違和感を感じました。
話の鍵を握る毒グモ(タランチュラ)ですが、なぜ復讐に走るのか、殺意の動機が何だかよく分からない。このあたりを丁寧に描かないところが東野圭吾さんの作品らしくない感じがしました。
とはいえ、読み始めこそ戸惑いましたが、さすが東野圭吾作品。中盤からエンディングにかけてはあっという間に読み終わっていました。
「東野圭吾さんの作品である」ということを意識しなければ、最後まで気が抜けない面白い作品です。
(ノベルス:1992年10月/文庫本:1997年03月)

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麒麟の翼

麒麟の翼 文庫本 星2.5個

キャッチコピーは「加賀シリーズ最高傑作」ですが・・・

麒麟の翼は、加賀恭一郎シリーズの第9作目にあたる書き下ろし推理小説。2012年に阿部寛さん主演で映画化された人気のある作品です。
さすが映画化されただけあってストーリーもエンディングも面白い!にもかかわらず、重厚な小説の内容に対して、ストーリーの描き方が全体的にサラッとあっさりとしていて、話の重々しさとは対照的に登場人物のバックボーンに深みを感じませんでした。
そのせいもあって、当サイト管理人的には深みとリアリティに物足りなさを感じました。
(単行本:2011年03月/文庫本:2014年02月)
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