気になること気ままに備忘録|WEBWALKER NOTE

【素人目線で】東野圭吾の次に読むならこの作者・小説!おすすめ順で紹介(4)

【素人目線で】東野圭吾の次に読むならこの作者・小説!おすすめ順で紹介 東野圭吾さんの作品が好きな方が次に読むならこの作家!この小説!というテーマでおすすめ順で紹介。東野圭吾さんの次に読む作家を探すために読み漁ったいろいろな作家、小説をレビューします。

関連コンテンツ

【素人目線で】横山秀夫 小説おすすめランキング|横山秀夫を読むならコレ!

横山秀夫 小説おすすめランキング
横山秀夫さんの小説を読むならコレ!【素人目線で】おすすめの警察小説、珠玉の短編ミステリーを紹介

【素人目線で】奥田英朗 小説おすすめランキング|奥田英朗を読むならコレ!

奥田英朗 小説おすすめランキング
奥田英朗さんの小説を読むならコレ!素人目線でとにかく面白い、おすすめ小説をランキング形式で紹介。

【素人目線で】貫井徳郎 小説おすすめランキング|貫井徳郎を読むならコレ!

貫井徳郎 小説おすすめランキング
貫井徳郎さんの小説を読むならコレ!妙にハマる、おすすめのイヤミス小説をランキング形式で紹介。

▼ランキング (クリックで展開)
東野圭吾の次に読むならこの作者・小説!

迷宮遡行/貫井徳郎

迷宮遡行/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星2つ

分かりやすいストーリー設定で面白く読めるが、中盤から残念過ぎる失速。

平凡な日常が裂ける―――。貫井徳郎さんの「迷宮遡行」は、置き手紙ひとつを残して、突然、愛する妻が失踪。そもそも妻は何者だったのか!?失業中の冴えない夫、迫水が途切れそうな手がかりを追い、真相に迫る本格ミステリーです。
自信なさげでモテない夫と、愛する妻は不釣り合いなぐらいの美人妻という分かりやすい人物設定も手伝って、スッと小説の世界に入り込めます。
頼りない夫、迫水が危なっかしく、妻の失踪した理由に繋がる手がかりを辿っていくのをハラハラしながら面白く読み進められます。しかし小説中盤ぐらいから徐々に?急に?迫水の人物像がブレ始めます。
小説終盤には夫、迫水がまったくの別人の印象になっています。
さらに残念なのは小説のラスト。さすがにその結末はないだろうと思いました。小説中盤ぐらいまでは、どんな展開になるのだろうとワクワクしながら読めていたので、あまりにも残念な中盤からの失速でした。
(単行本(烙印:改題前):1994年10月/文庫本:2000年10月)

「貫井徳郎 迷宮遡行」を探す


ドミノ倒し/貫井徳郎

ドミノ倒し/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星2つ

多少軽すぎるタッチに不安を感じながらも、期待感を持って読み進められたけど、最後の種明かしがあまりにもお粗末。

貫井徳郎さんの「ドミノ倒し」は、探偵がある殺人事件を調査していると、過去に起きた別の未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり、さらに別の事件の存在も浮かび上がる。
ドミノ倒しのように真実を追えば追うほど連鎖する事件の真相に探偵が迫るとき、恐るべき結末が待ち受ける―――というあらすじです。
シンプルで分かりやすく、めちゃくちゃ面白そうな話の設定で、恐るべき結末を期待しながら、読み始めました。
貫井徳郎さんの作品にしては、ちょっとタッチが軽くて、リアリティに欠けるところがあるものの、何かが起こりそうな程良い緊張感もありつつ、面白く読み進めることが出来ました。

次々と芋づる式に過去の事件と連鎖して、どんどんといろいろな伏線が張られていきます。そろそろ衝撃のエンディングかと予想しながら、さらに読み進めていくと、残りページがかなり少なくなってきて、こんなページ数ですべての伏線を回収できるのかなと不安に感じつつ、待ちに待った種明かしは、あまりにもリアリティが無さ過ぎて、さすがにこれは無いかなと思いました。
多少、不安な話の展開はあるものの、最後の最後まで、エンディングで何が起こるのか!?という期待感を持たされて、読まされた分だけ、余計に最後の種明かしがあまりにもお粗末でした。
(単行本:2013年06月/文庫本:2016年06月)

「貫井徳郎 ドミノ倒し」を探す


鬼流殺生祭/貫井徳郎

鬼流殺生祭/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星2つ

歴史の知識がない当サイト管理人でも面白読めたけど、サスペンスとしては・・・

貫井徳郎さんの「鬼流殺生祭」は、「明詞シリーズ」の第一弾です。
ご一新(明治維新)から間もない明詞(明治)時代の東京を舞台としたミステリー小説です。歴史モノということだけで、読み始めから歴史の知識がない当サイト管理人は尻込みしてしまいましたが、意外と歴史の知識がなくても、面白く読めます
一方、とにかく登場人物が多く、その人間関係を追うだけでも苦労します。よく分からない登場人物が出てきたら、小説冒頭に掲載されている家系図という感じの読み進め方になるので、没入感には欠けます
また、話の理解を助けるために、見取り図がいくつか描かれているのですが、これがまた分かりにくい。
小説で文字表現できないだけでなく、絵を使っても表現できないストーリーはどうなんだろうな・・・と【素人目線】で思ってしまいます。

サスペンスとしては、正直なところ、いま一つです。ストーリー展開としては、わりと面白く読めますが、謎解きには驚きや意外性がなく、尻込みな感じで読み終わるという感じでした。話の展開が面白かっただけに勿体ないな~という印象です。
(ノベルス:1998年08月/文庫本:2001年05月)

「貫井徳郎 鬼流殺生祭」を探す


延長戦に入りました/奥田英朗

延長戦に入りました/奥田英朗 文庫本 おすすめ度星2つ

真剣に読んではいけない、真面目にふざけたエッセイ集

奥田英朗さんの「延長戦に入りました」は、オリンピックからプロ野球、学生時代の部活動から体育授業まで幅広くスポーツについて綴ったエッセイを34作品収録したエッセイ集です。
奥田英朗さん自身が「マジメな人には落とし穴のような本で、冗談の通じる人には最良の爆笑本」と言っているように、最初から最後まで、ずっと真面目にふざけたエッセイ集です。

めちゃくちゃ軽~いタッチで、1作品あたり6~8ページのエッセイなので、興味がないテーマでも、気楽にテンポよく、どんどん読めます。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、何個かに1つぐらい、思わず吹き出してしまったり、新鮮な目線、物事の捉え方で、ほんのちょっぴり気付きがあったりと、割と楽しく読み進められます。
ただし、けっして真剣に読んではいけない、真面目にふざけたエッセイ集です。
(単行本:2002年08月/文庫本:2003年06月)

「奥田英朗 延長戦に入りました」を探す


北天の馬たち/貫井徳郎

北天の馬たち/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星2つ

貫井徳郎さんの作品とは思えないほど、あっさりしていて、1時間モノの連続テレビドラマのよう・・・

貫井徳郎さんの「北天の馬たち」は、横浜・馬車道にある喫茶店で働く毅志が、喫茶店の二階に探偵事務所を開いた2人の探偵、皆藤と山南の仕事を手伝うことになり、その後、立て続けに奇妙な依頼が舞い込んでくる・・・というストーリー展開です。
読み始めこそは、伏線回収が楽しみなストーリー展開にワクワクしながら読み進めましたが、徐々に雲行きが怪しくなってきました。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、登場人物の行動動機に違和感があって腑に落ちないのと、登場人物のリアリティがいま一つ無いので、とにかく没入感が弱いです。

貫井徳郎さんの作品とは思えないほど、一切ドロドロ感がなく、話の展開がサラッとして過ぎていて、まるで1時間モノの連続テレビドラマのようです。もともと1980年代初めに放送された探偵テレビドラマ「プロハンター」をオマージュして描かれた小説らしいので、狙い通りなのかもしれませんが、ミステリ小説としては読み応えがなく、あっさりし過ぎている印象です。
多少つじつまが合っていないのには目を瞑って、軽~く楽しみながら読みたいという方にはちょうどいいライトな感じかしれませんが、「慟哭」や「後悔と真実の色」といった貫井徳郎さんの代表的な重厚な作品が好きな方には拍子抜けしそうな作品です。
(単行本:2013年10月/文庫本:2016年09月)

「貫井徳郎 北天の馬たち」を探す


ウランバーナの森/奥田英朗

ウランバーナの森/奥田英朗 文庫本 おすすめ度星2つ

伝えたいことは分かるけど、微妙・・・

ウランバーナの森は、1997年に刊行された奥田英朗さんの初期の頃の作品です。
世紀のポップスター・ジョンが、家族との素敵な避暑を軽井沢で過ごそうとしたが、ひどい便秘でぶち壊し。あまりの苦しさに病院通いをはじめたジョン・・・ウイットとユーモア、そして温かい思いに溢れた喪失と再生の物語。
奥田英朗さんの大ベストセラー小説「最悪を先に読んで「ウランバーナの森」を手にした方は、作風の違いにかなり戸惑うかもしれません。

「しあわせ」でありたいという自己暗示にようなもの。けれどそれのどこが悪いというのか。

読み始め、何を読まされているんだろうという戸惑いを感じながら読み進めて、小説終盤に差し掛かったところで、やっと「素人目線」の管理人なりに奥田英朗さんが伝えたいことがぼんやりと理解できた気になりました。

そんな小説終盤でも、空中ブランコに通ずるような清涼感がありつつも、わざわざジョンが便秘で苦しむ物語設定にする必要があったのかという疑問を感じました。
もっと読者に強く刺さるようなシチュエーションなら、自然と涙してしまうような小説になっていたのではないかと残念で、微妙な読後感です。
(単行本:1997年08月/文庫本:2000年08月)

「奥田英朗 ウランバーナの森」を探す


さよならの代わりに/貫井徳郎

さよならの代わりに/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星2つ

読み始めは「面白そう!」でしたが、急に失速・期待外れでした

「私、未来から来たの」駆け出しの役者・和希の前に、殺人事件の容疑者を救うために27年の時を超えて来た一人の美少女が現れた。「さよならの代わりに」は、錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリです。

未来から来た美少女、青春ミステリーという2つのキーワードだけで好みが分かれる作品だと思います。
当サイト管理人はどちらかと言えば好きな部類の作品ではありませんでしたが、いざ読み始めてみると好印象、面白そう!これからの話の展開に期待が持てそうな序章でした。
しかし1/3ぐらいを過ぎた辺りから、急に失速し始めて、期待外れでした。
だらだらとメリハリがなく、緊張感のない展開が続きます。
最後に期待した謎解きは、驚きも衝撃もなく、そのうえ何となくツギハギ感、後付け感があり、スッキリしません。ネタバレになるので書きませんが、論理が破綻しているところがありそうで、モヤモヤした感じを残したまま、読み終えました。

余談にはなりますが、本作品「さよならの代わりに」も貫井徳郎さんの作風の1つだと思いますが、【素人目線】の当サイト管理人としては、「慟哭」や「後悔と真実の色」の作風のほうが好みで、圧倒的に面白いと思います。
「さよならの代わりに」を読んで面白くないと思った方も、「慟哭」「後悔と真実の色」はぜひ読んでみて欲しいと思います。
(単行本:2004年03月/文庫本:2007年08月)

「貫井徳郎 さよならの代わりに」を探す


明日の空/貫井徳郎

明日の空/貫井徳郎 文庫本 おすすめ度星2つ

序章で一気に引き込まれたが、期待が高まった分だけ落差は大きく、がっかり・・・

明日の空は、鮮烈のデビュー作「慟哭」の著者が仕掛ける忘れられない青春ミステリ作品です。
帰国子女の栄美が、不安一杯で日本の高校へ転校して、気になる男の子との出会い、そして辛い別れを経験する・・・そして時は流れ、大学生となった栄美の前に現れたある人との出会いをきっかけに高校時代の思い出はまったく別の形を見せてゆく―――。

読み始めると、さすが貫井徳郎さんの文章だけあって、とにかく読みやすいです。全3章に分かれていますが、特に第1章は「青春ミステリ」の謳い文句に相応しい初々しさと甘酸っぱいさが入り混じった序章で一気にストーリーへ引き込まれます。
さらに読み進めると、第1章と第2章の話のつながりがあまりにも希薄なので、話がどう繋がるのか不安に感じる場面もありましたが「慟哭」のラスト一行の衝撃を経験しているので、布石、伏線とも言える第1章、第2章を読み進めるにつれて、どんな結末、種明かし、どんでん返しが待っているのか否が応でも期待は高まります。

終章とも言える第3章は期待外れでした。小説なのである程度、都合に合わせた展開があるのは理解できるが、トリックや行動動機、設定にあまりにも無理があり、ご都合主義でちょっと残念でした。
第1章で大きく期待が高まった分だけ落差があり、ガッカリ感も大きい、そんな作品でした。
(単行本:2010年05月/文庫本:2013年04月)

「貫井徳郎 明日の空」を探す


ノースライト/横山秀夫

ノースライト/横山秀夫 単行本 おすすめ度星2つ

ストーリーの雰囲気が暗くて、重い。内容の専門性が高すぎて、とにかく読みづらい

横山秀夫さんのノースライトは、「横山秀夫作品史上、最も美しい謎」と称されて、いろいろなランキングでも上位に入賞する横山秀夫さんの代表作品の1つです。
・「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門 第1位
・「このミステリーがすごい! 2020年版」国内編(宝島社) 第2位
・「ミステリが読みたい! 2020年版」国内篇 第2位
なので、否が応でも期待値が上がります。

高い期待値を持って、いざ読み始めてみると、めちゃくちゃ話の雰囲気が暗く、どんよりとして重いです。さらに建築用語や専門性の高い表現が至る所に用いられているので、とにかく読みづらくて、くどいです。
さらに建築物や自然、風景の緻密で、美しく細かな描写が多いのですが、その描写がストーリーのなかで浮いている感じがして、読み手の臨場感はいま一つでした。
また日本を愛したドイツ人建築家、ブルーノ・タウトがやたらと登場します。建築業界では世界的な権威なのかもしれませんが、建築についての知識のない管理人は、ちょっと辟易としました。

それでも、きっとワクワクするような展開がやってくると思って、期待しながら読み進めましたが、結局、ストーリーの浮き沈みは幾分あるもの、それほど盛り上がることも没入感もなく、エンディングを迎えました。
「横山秀夫作品史上、最も美しい謎」と称される種明かしも、ネタバレになるので詳しく書きませんが、驚きや衝撃、感動がなく、そんなオチかぁと少し残念な印象でした。
ノースライトは、一般的には評価の高い作品だと思いますが、特別な文学的才能や知識がない【素人目線】の管理人には、ちょっと難しすぎたのかもしれません。
(単行本:2019年02月/文庫本:2021年11月)

「横山秀夫 ノースライト」を探す


貫井徳郎/神のふたつの貌(かお)

貫井徳郎/神のふたつの貌(かお) 単行本 おすすめ度星2つ

随所随所は面白いけど、トリックがあまりにも稚拙で・・・

貫井徳郎さんの「神のふたつの貌(かお)」は、神の声が聞きたい。―――巧緻な仕掛けを駆使し、”神の沈黙”という壮大なテーマに挑んだ作品です。神の助けや教いなど、かなり宗教色の強い小説ですが、宗教に疎い当サイト管理人でも、そこそこ面白く読み進められる内容でした。
ただ【素人目線】の管理人でも、読んでいる途中でトリックに気づいてしまうほど稚拙な仕掛けで、さらにそのトリックに衝撃や驚きはないという、かなり残念な感じでした。

結局、読み終わってみて、何がいいたいのかよく分からないというのも残念なポイントでした。これはもしかすると宗教に対する知識がないのが理由かもしれませんが、もしそうであれば、読み手を選ぶ作品だと思います。
ネタバレになるので詳しく書きませんが、読んでいて「この小説、あの作品に似ている!?」という焼き増し感が拭えなくて、新鮮さがありませんせんでした。
小説の部分部分はバラバラに、それなりに面白く読めたけど、1つの小説のとしてまとめるとイマイチという印象です。

一人の作家の作品がすべて面白い!なんてことはないと分かっているのですが、貫井徳郎さんの作品は、好き嫌いなのか、作品ごとの作風なのか、よく分かりませんが、作品ごとの落差が大きい感じがします。
(単行本:2001年09月/文庫本:2004年05月)

「貫井徳郎 神のふたつの貌」を探す


向日葵の咲かない夏/道尾秀介

向日葵の咲かない夏/道尾秀介 文庫本 おすすめ度星2つ

リアリティのないサイコパスな小説、ちょっと頭がおかしい!?

「向日葵の咲かない夏」は、第6回本格ミステリ大賞候補になった、道尾秀介さんのミステリー小説です。
結論から言うと賛否両論分かれる作品だと思います。正直なところ、リアリティのあるミステリー小説が好みの当サイト管理人にとっては好きな作品ではありませんでした。
話の始まりからS君が死んで、一週間後、S君があるものに姿を変えて現れるまでは、明確に表現せず陰惨な印象を残す描写やミチオ君のお母さんの奇怪な行動、ミチオ君の家の謎に興味を惹かれて読み進めましたが、S君があるものに姿を変えて現れた辺りから、物語がどんどんリアリティを失い、ドキドキ感がなくなってしまいました。
「向日葵の咲かない夏」という題名から、主人公の小学生ミチオ君の少し悲しい儚い、それでいてミステリー(不思議・謎)がある夏休みの思い出話かなと勝手に想像していましたが、まったく子供におすすめする要素がありません。かなりサイコパスな内容です。英会話学校講師殺害事件の市橋達也受刑者が逮捕時に所持していたということも頷けます。
ミチオ君のお母さんや家の謎が気になって一応最後まで読み切りましたが、ストーリーとあまり関係のない回想話がでてきて、結局、驚きもドンデン返しもなく、謎が解けるというのか、事情が分かったというのか、、、なんだかスッキリしない終わり方です。
道尾秀介さんの作品はもう1作品ぐらい読んでみて、同じ展開、同じ印象なら、それ以降は無しかなという感じです。
この手のサイコパスな小説は好きな人は好きなのかもしれませんが、当サイト管理人としては読み過ぎて慣れてしまうと本当に精神がおかしくなってしまいそうで怖いです。
(単行本:2005年11月/文庫本:2008年07月)

「道尾秀介 向日葵の咲かない夏」を探す


椿山課長の七日間/浅田次郎

椿山課長の七日間 浅田次郎 文庫本 おすすめ度星2つ

死後の世界をほのぼのと描いた作品

良く言うと死後の世界をほのぼのと描いた作品ですが、悪く言えば、緊張感がなくダラダラとストーリーが進んでいきます。
「邪淫の罪」での和山椿と佐伯知子とのやり取りにはキュンときましたが、涙するほどではない・・・という感じです。
死後の世界に加えて、不倫や痴呆症など、重厚なドロドロとしたテーマを扱っているにもかかわらず、あまりにも人間臭くなくサラッとしたうわべの描写で表現しているところがイマイチ。

世間一般的には評価の高い作品!?なのかもしれませんが

読んでる途中も次!次と、次の展開が気になるという感じで引き込まれることもなく、結局、何が言いたかったのかよく分からないまま読み終わりました。
かる~く読みたいという人には面白いのかも???しれませんが、涙する感動作品かと言われるとちょっと違う感じがしました。
初めて浅田次郎さんの作品を読んだので、素直に作品に入り込めなかったのかも!?と思いつつも、残念ながら浅田次郎さんの別の作品を読もうという気持ちにはなりませんでした。
(単行本:2002年09月/文庫本:2005年09月)

「浅田次郎 椿山課長の七日間」を探す


十角館の殺人<新装改訂版>/綾辻行人

十角館の殺人<新装改訂版>/綾辻行人 文庫本 おすすめ度星2つ

新本格ミステリーを知るための名作らしいですが・・・

1987年に刊行されたミステリーの名作「十角館の殺人(じゅっかくかんのさつじん)」の新装改訂版です。
オリジナルは推理作家、綾辻行人のデビュー作品です。日本ミステリー界に大きな影響を与え、新本格ミステリーブームを巻き起こしたとされる超人気、超有名な作品です。
おすすめの推理小説といった特集では必ずといっていいほど名前の挙がる作品・・・と、これだけ評判のいい作品なので楽しみに読み始めてみましたが、正直なところ、あまり面白くなく、話の世界に引き込まれることもなく、なかなかページが進みませんでした。
とりあえずミステリーの名作なので完読しておきたいという気持ちだけを支えにして読み進めました。

衝撃の一行にはインパクトがあったものの、挙げればキリがないダメ出しポイント。。。

登場人物の描写が薄っぺらくて、個性がなくキャラクターが掴めないため、ストーリーに思い入れができない。
また無人島にみんなで合宿?という違和感たっぷり、無理矢理な感じが否めない条件設定もイマイチです。
巷の評価では絶賛されている「ストーリーの真相を突く衝撃の一行」は、確かにインパクトがありましたが、種明かしのトリックに「あっ、そんな手があったか!」と鮮やかに読者の期待や推測を裏切るという感動、感嘆がなく、アリバイ工作に犯人が寝る間を惜しんで頑張りましたみたいな感じで、読後の爽快感やスッキリ感がありません。
(単行本:1987年09月/文庫本:1991年09月、2007年10月)

「綾辻行人 十角館の殺人」を探す


スポンサードリンク

用もないのに/奥田英朗

奥田英朗/用もないのに 文庫本 おすすめ度星1.5個

とにかくトコトンゆる~い旅エッセイ集

奥田英朗さんの「用もないのに」は、出不精の奥田英朗さん自身が出版社の人たちに誘われて、あっちこっちを旅した時の脱力紀行エッセイ集です。とにかくトコトンゆる~いエッセイ集です。
旅先は色とりどりで、北京五輪、ニューヨーク、仙台の楽天イーグルス戦、フジロック、愛知万博、富士急ハイランド、四国お遍路・・・と支離滅裂なぐらいバラバラです。
奥田英朗さんが好き勝手に思ったこと感じたことを書き綴り、失笑という笑いの要素も入った、とにかくゆるゆる、トコトンゆる~いエッセイ集なので、気楽に何も考えずに読むには持って来いの、ちょうどいい読み物です。

旅先は当サイト管理人が行ったことのないところばかりでしたが、ふわっとどんなところかをイメージすることが出来て、疑似的な旅体験ができます。ゴリゴリの旅紹介本ではなので、とにかく気軽に読めるのもこの作品の魅力です。

奥田英朗さんの作品をコンプリートしようと思っているので読むには読んだが、お金を出してまで読む価値があるかなあ・・・と思うから、おすすめはしない作品、だけど読んで損もない作品。
(単行本:2009年05月/文庫本:2012年01月)

「奥田英朗 用もないのに」を探す


野球の国/奥田英朗

奥田英朗/野球の国 文庫本 おすすめ度星1.5個

軽~く読めて、感想はふわっとした、取り留めのない、野球+旅のエッセイ集

奥田英朗さんの「野球の国」は、日本の沖縄、四国、東北、広島、九州+台湾の野球場を訪ねて、野球対戦だけでなく、各地での食べ物、映画、マッサージ・・・何でもありで、奥田英朗さんが感じたこと、思ったことを好き勝手に書き綴った旅紀行エッセイです。
内容はまったく重くないので、読む気と読む時間があれば、すっーーと軽~~く読めます。その代わりに、感想もふわっとしていて、読後にほぼ残るものもほぼありません。

あえて、この作品を読んで感じたことを書くなら、奥田英朗さんのファッションや映画についての価値観は自分に合わないなぁと感じたのと、奥田英朗さんが独身だということに驚きました(おそらく2025年11月時点でもネットなどで調べる限り、結婚していない?たぶん)
いろいろな作品で描かれいる家族像や夫婦のやり取りなどのリアリティから、勝手に結婚しているものだと決めつけていましたが、独身だということに驚くとともに、奥田英朗さんの卓越した文章力、表現力にあらためて驚嘆しました。

とはいえ、この作品は、奥田英朗さんの作品を今後の作品も含めてコンプリートしようと思っているので、とりあえず読むには読みましたが、お金を出してまで読む価値があるかなあ、、、と、奥田英朗ファンでも思ってしまうような作品です。
・・・なので、おすすめはしませんが、それでも、読んでみたいと思う人なら、肩肘張らずに軽~く読めると思います。
(ソフトカバー:2003年03月/文庫本:2005年03月)

「奥田英朗 野球の国」を探す


港町食堂/奥田英朗

奥田英朗/港町食堂 文庫本 おすすめ度星1つ

これは、旅紀行エッセイではなく、奥田英朗さんの人となりを知る作品か!?

奥田英朗さんの「港町食堂」は、旅雑誌の企画で、高知 土佐清水、長崎 五島列島、宮城 牡鹿半島、韓国 釜山、日本海(福井 敦賀、新潟 佐渡)、北海道 稚内 礼文島の港町を船で旅する、笑い、毒舌、最後はしみじみの、寄港エッセイです。
奥田英朗さんの旅エッセイは、「野球の国」「泳いで帰れ」「用もないのに」といろいろ読みましたが、この作品(港町食堂)は没入感がなく、とにかく読むのに時間が掛かりました
内容は、基本的に奥田英朗さんの独り言で、それが、この作品ではまったく興味を引かず、面白くないので、なかなかページが進みませんでした。(ほかの作品では思わず笑ってしまったり、独特の視点に感心させれらるところがあったのですが・・・)
旅エッセイですが、紹介されている旅先に魅力を感じることなく、読み終わってしまい。読むのに時間が掛かった割には、残ったものがないという印象です。

最後に、奥田英朗さんの作品はエッセイから読み始めたらダメだと思います。「伊良部シリーズ」や「家族小説シリーズ」など、めちゃくちゃ面白い作品があるので、そちらから読み始めて、この作品は面白い作品をある程度、読んでから奥田英朗さんの人となりを知りたい人が読めばいい作品かなと思います。
(単行本:2005年11月/文庫本:2008年05月)

「奥田英朗 港町食堂」を探す


ホワイトアウト/真保裕一

ホワイトアウト/真保裕一 文庫本 おすすめ度星1つ

情景描写がとにかく多くて長くて分かりづらい。残念ながら、次に真保裕一さんの作品を読むことは無いと思いました。

真保裕一さんの「ホワイトアウト」は日本最大の貯水量を誇るダムを武装集団が占拠して、職員やダムふもとの住民を人質にとって50億円の身代金を要求するアクションサスペンス小説です。
福島県の奥只見ダムがモデルになっています。ちなみに奥只見ダムは貯水量では国内2位で、1位は岐阜県の徳山ダムです。
1995年に新潮社から単行本が出て、1996年に吉川英治文学新人賞を受賞。別冊宝島の「このミステリーがすごい!」で国内部門1位に選ばれて、120万部を超えるベストセラーになっています。
といったように、ストーリ設定も周りの評判も前情報はかなり面白そう!というのが第一印象でした。
いざ実際に読み始めてみると、景色だとかダムの様子や雪山の景色だとか情景描写がダラダラと、とにかく多くて長い、情景描写だけでかなりのページ数を割いています。
またその情景描写が分かりにくく、すっと風景が思い浮かんできません。文章が分かりづらい上に、登山用語やらダム構造物の専門用語やら分からない単語が連発されるので、まったくイメージが浮かびません。
600頁を超える、なかなかの長編小説ですが、情景描写をコンパクトにもっと分かりやすく半分ぐらいにまとめれば、スカッと読み終われるボリュームになったのではないかと思いました。前回読んだ真保裕一さんの作品「奪取」のように途中で断念せずに、「ホワイトアウト」は一応読み切りはしましたが残念ながら、たぶん次に真保裕一さんの作品を読むことはないなぁと思わせる作品でした。
(単行本:1995年9月/文庫本:1998年8月)

「真保裕一 ホワイトアウト」を探す


アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎 文庫本 おすすめ度星1つ

評価が高いので、とにかく読んでみました。

本屋襲撃やペット殺しの犯人との遭遇、追跡、HIV感染など、刺激的で面白そうな題材が満載にもかかわらず、なにやら緊張感がなく、締まりのないストーリー展開に辟易としながら読み進めました。
結局どこでなにが面白いのか、まったく分からないまま読み終わりました。「なんだこれ??」っていうのが正直な印象です。

期待外れ!読解力の問題?

当サイト的には最低レベルの評価。読んで失敗した~~と痛感した作品です。
ただ世間的には非常に高い評価をしている人が多く、面白いという評判の作品なので、単に当サイト管理人の読解力、感受性の問題なのか?と自分を疑ってしまうほどのギャップがありました。
何か大きなきっかけがない限り、この先も伊坂幸太郎さんの作品は手にしないと思います。
(単行本:2003年11月/文庫本:2006年12月)

「伊坂幸太郎 アヒルと鴨のコインロッカー」を探す


奪取/真保裕一

奪取(上)/真保裕一 文庫本 おすすめ度星0.5個

小説ではなく筆者の技術調査の発表資料のようでした。

真保裕一さんの「奪取」は、もともと1994年から1995年に「夢の工房」というタイトルで連載されたものを加筆、訂正して題名を変更して刊行されたサスペンス小説です。上巻と下巻を合わせて1,000頁に迫る超長編大作です。
1,260万円。友人がヤクザの街金にハメれらて作った借金を返すために偽札造りに挑むというストーリー。
金策の手段が、強盗や窃盗、博打・ギャンブルではなく、「偽札造り」という意表を突いたところに興味をそそられました。

題材は面白そうでしたが・・・小説としての中身はなく完読放棄

しかしながら、いざ楽しみに読み始めると・・・とにかく、やたらと技術紹介が多い。紙幣に適用されている偽造防止(透かしやホログラム、特殊インクなど)、自販機の硬貨識別の方法やパーキングの料金投入機の仕組みなど、長々とその技術についての説明文が続きます。
おそらく真保裕一さんは大変な時間をかけて苦労して調べたので、それを披露したいのかもしれませんが、まるで技術調査の発表資料のようです。
ストーリー展開や登場人物の心理描写よりも技術説明の文章がはるかに多いので話が入ってきません。ドキドキ感がなく、まったくストーリーに引き込まれないまま話が進んでいきます。
またこれは技術説明とは別の難点ですが、登場人物がどんな場面でも飄々としていて緊張感がないという点にも違和感があります。
ヤクザに追い込まれて偽札造りで金策するという展開なのに、どうもヤクザに対する恐怖心がまったく感じられないので、主人公に感情移入できません。
技術説明は充実していましたが、サスペンス小説としてはあまりにも中身がスカスカでした。
長々として技術説明もどこかで収束するかなと期待して、我慢しながら上巻をほぼ読み終わりましたが、下巻もこれが続くのか・・・と思うと嫌になり読むのを諦めました。滅多に完読を放棄することはないのですが、この作品は1,000頁近い長編大作ということもあり、さすがに疲れました。
技術説明を簡潔にして、500~600頁ぐらいの作品にすれば、締まりのあるストーリー展開になったのでは、と思います。
(単行本:1996年08月/文庫本:1999年05月)

「真保裕一 奪取」を探す


スポンサードリンク

ページトップに戻る

おすすめ小説

商品レビュー

トピックス

当サイトについて

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ページトップに戻る

ページの先頭に戻る